親指シフト06-問題点

親指シフトを導入して数ヶ月が経ち、問題点も見えてきました。
先に導入後についても書いているので、こちらをご参考に。

今回は、yamabukiを使ってみて感じたことをまとめます。
(ESPRIMO+Win10+JISキーボ+yamabuki+ATOKです。)
他のソフトで親指シフトをやっていないので、この環境についてのみの検証です。

1. JISキーボを親指シフトにしているため、キーの文字が実際に表示されるものと違う。

これは当たり前なのですが、最初はキーボードをつい見てしまいました。
すぐに「キーボードを見ない」ことに慣れましたが、キーの文字と表示が違うという違和感はぬぐえません。

2. アルファベットを入力すると、右手側がずれている

これも当たり前なのですが…
yamabukiで日本語入力モードの状態→Shiftを押しながらローマ字入力をする→Shift+右手の1打鍵目が1つずれている

2打鍵目は、ずれません。これがまた混乱の元で…
たとえば、「PORK」と入力したいとき。
Pは右手の位置にあるので、Shift+@を押します(ORKはそのままキーの表示どおりに入力できます)。
Oも右手の位置にあるので、1キー分ずれそうなのですが、この単語だと2打鍵目なのでずれません。
覚えてしまえばどうということはないですが、右手で始まる単語で、なおかつ1打鍵目だけがずれるというトリッキーさがトラップです。
おとなしく、入力を英字にするのが一番なのですが、急いでいるときは日本語入力のままでアルファベットを打ちたくなるもので…
いまのことろは頭の体操と思って割り切っています。脳みそがついていかなくなったときのことは、考えないようにしています。

3. 対応していないソフトが増えている?

時々、チェックのお仕事をすることがあります。
パワポにメモを書くことも多いのですが、ADOBEで入力できないことがありました。
私はチェックをすることはいまのことろ多くないのですが、大量になさる方は本当にどれだけやっても終わらない、と聞きます。そういう方がいちいち、他のソフトに入力してからコピー&ペーストするのは辛いと思います。
せっかく、指先のバタバタ感から解放される親指シフトなのに、もったいないですよね。

4. 「負の遺産」と揶揄される

私は相手にしませんが、実際に言われたことはあります。
「人類全体の負の遺産からすると大したことはないし、個人的な趣味の問題でしかない事柄に口出しするのは愚の骨頂」と言い返しています。
それでもSNSで絡まれる場合は、ブロックすることもあります。
する方もされる方もいい思いはしないので、できるだけ個人の趣味へのお説教はしないでください(笑)。

ここで挙げた中でも、3.は少し深刻かもしれません。
先日、親指シフト仲間さんとお会いしたときにお話を聞くと、Japanist2003のWin10対応もどうにかこうにか、という感じだとか。

(実は今年、職場でFUJITSU FKB7628-801を入れてもらいました。そのときにもJapanist2003を入れることなく、キーボード接続とIMEで動いています。)

今、考えつく問題点はこれくらいでしょうか。
ソフトの対応以外は自分の慣れで割とカバーできるのですが、説明のためにこうして文字にするとややこしく見えますね。
今の私にとっては、ローマ字入力が遅くなったということと、自分のノーパソ端末(Lenovo)をオンサイト先で開くのが恥ずかしい、というのが一番かもしれません(Lenovoもシール・デ・親指シフトにしています)。

キーボードについてはまた次回、まとめます。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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親指シフト05-導入方法02

今回は準備の続きから。

私はこのシールを使っています。
これに、マニキュアを塗ります。少々はみ出してもOK。気にしません(2枚一緒にくっつけないように)。
乾くまでに数時間かかります。塗ったら一晩おくといいです。

2016-05-15-24-01

このシールを、キーに貼ります。私はorz配列で使わない、真ん中のキー、中指のキー、自分があまり使わないキーに貼りました。
念のため、親指にも。

2016-05-15-24-02

orz配列
orz配列

うちのモニタは大きいので、orz配列を表示したまま作業します。
(小文字に○を付けたのは、ぱっと見でわかりづらいためです。初心者の場合、かなり見やすくなります。お試しあれ。)
指先の感覚とシールで、直感的にホームポジションがわかります。
常にモニタを見ているので、作業効率も少しはましです。
(大幅に向上、と言いたいところですが、キーを覚える煩雑さは残念ながら変わりません・・・。)

2016-05-15-24-03

(EIZOを2パネル使っています。これ、意外と肩こりします。)

最初、マニキュアの工程はいらないかもと思いましたが、あると便利です。感覚でどこに手を置いているのかわかりますし、よく触れるキーのシールが劣化しづらくなります。まあ、劣化しても安いシールなので、貼り替えればOKですが(手前の親指の箇所は、マニキュアなしで劣化しました)。

これで、前回でも書いた点がカバーされました。

1. 真ん中の分かれ目が分かりづらい
→シールでわかる

2. キーボードの表記が実際のorz配列ではない
3. ホームポジションが分かりづらい
4. 余計なキーを押して、文字を消してしまう
→中指と親指のキー、使わないキーにシールがあるので、ホームポジションが感覚的にわかる

5. キータッチの練習なんていちいちやってられない
→基本的にキーボードではなくモニタだけを見ているので、どんどん実践で使える。
 最初からメールやワープロで使って、短期間で習得でき・・・る?

5.だけは人それぞれなので微妙です。
でも、キーボードを見なくてもいいのは、気持ちの上でもかなり楽になります。
デメリットは、キーの文字が見えなくなることでしょうか。
もっとも、親指シフト用キーボードではないので、日本語配列文字は読めなくてもいいのですが。

本当は着せ替えのできるキーボード、または白いキーボードのキー自体に、半透明のマニキュア、が理想的なのですが(着色し、文字も見える)。私はとにかくお金をかけずに導入!がコンセプトだったので、キーボードの選択肢がありませんでした(総額2500円程度)。

次回は私が感じた問題点について書きます。

つづく。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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親指シフト04-導入方法01

さて、orz配列を試すことにした私ですが、あの配列になかなか慣れることができませんでした。
その理由を私なりに分析して、どうにかして普通のキーボードで親指シフトを使ってみようと試みました。

ちなみに、こちらがyamabukiのorz配列です(画像はお借りしたものに私が少しマークしました。小文字にまるをつけています)。

orz配列
orz配列

見てわかるように、真ん中の白いキーは、基本的に使いません。
また、右手小指の横に、Deleteキーがあって、つい押してしまいます。
私が感じた不便さをまとめると、こんな感じでしょうか。

1. 真ん中の分かれ目が分かりづらい
2. キーボードの表記が実際のorz配列ではない
3. ホームポジションが分かりづらい
4. 余計なキーを押して、文字を消してしまう
5. キータッチの練習なんていちいちやってられない

この問題を解決すべく、色々と考えてみたところ、いい方法を思いつきました。

「シール・デ・親指シフト」!

(「デ」とか「ラ」とか入れるとなんとなくかっこいい気がしましたが、すべっている感満載です・・・)

用意するのは、100均で売っているシールと、マニキュア。
手先の感覚を大事にする私としては、マニキュアはわりと大事な気がします。でも、必須ではありません。
キーボードはこちらを購入しました。無変換キーがMキーの下にあるタイプで、安いものを探しました。

(ちなみに、現在は違うものを使用しています。)

以上が準備その1です。
次回は、作業に入ります。

つづく。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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親指シフト03-余談ですが。

ここではyamabukiやorz配列については触れないことにしていましたが、質問がありましたので少し書きます。

http://yamakey.seesaa.net/

親指シフト用ではないキーボードで親指シフトをするには、右手の変換キーがNの下にないと厳しいです。
ただ、そんなキーボを探すのは大変です。
そして、右手のキー割り当てが左手より多い。
この2点をカバーすべく、キーボードの右手配列の部分をまるっと右側に移動させたのが、orz配列です。
そして、orz配列を読み込むソフトが、yamabukiですね。私もこのソフトを使っていて、いまのところは快適です。
(あまりに速く打つとyamabukiがついてこれないということもあるようですが・・・)

Japanist2003についてのお問い合わせも数件ありますが、私は使っていないというか、Japanistを全く知らなかったので比較自体をしていません。「まずはお試しで、お金をかけずに親指シフトを導入!」がコンセプトだったので。
また、翻訳者はATOKが主流なので、私はyamabuki+ATOK(+共同通信社ハンドブック)のみを使用しています。

(チェック案件が入ると、共同ハンドブックが役立ちます。アナログも最新版を持っていますが、やはりデジタルが便利ですね。このあたりのチェックツールについてはまたいつか触れます。)

次回はこのyamabukiを使ったorz配列の習得方法を書きます。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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親指シフト02-いきなりですが、導入後

前回、orzの習得法について書きますと言っていたのですが、今回は先に結果論を。

(いろんなご意見をいただいており、私のスタンスを最初にはっきりさせておく必要を感じましたので。長いです。)

私はあくまでも「おためしで導入してみたい」という発想だったので、「安いキーボード(以下ローマ字入力キーボード)でトライしてみる」というところから始めました。
最初から高い専用キーボードを買って、結局、親指シフトが合わなかったときが怖かったので、小さく投資する作戦です(最初から専用キーボードを買って投資する手もあると思います)。

ローマ字入力キーボードだと、どうしても配列が気になります。そのため、orz配列の導入にしました。
ですので、このブログではorz配列をどうやってマスターしたか、ということのみに触れます。
(その他の配列、yamabukiの限界などについては、検証していないので触れません。まだまだ初心者なので、正直よくわからない、というのが本音です。)

ところで、私は20年以上ローマ字入力を使ってきました。その間、ソフト開発会社で数年働いていたこともあり、ローマ字入力でも思考がスムーズでした。
つまり、特に親指シフトにする必要のない人間の典型です(笑)。

こんな私が翻訳のお仕事をいただくようになりました。
本当にひょんなことからでしたので、翻訳のこと、業界のこと、なにからなにまで急いで情報をかき集めながらの試行錯誤でした。
とにかく他の方がやっていることを真似してみようと考え、気になっていた親指シフトを導入することにしたのです(ちなみに、翻訳業界の方のほとんどは親指シフトではありません)。

以下、私が感じた親指シフトについてまとめます。

・習得時間と労力
正直、時間も労力もかかりました。
特別な練習はせず、いきなりすべての文書を親指シフトに切り替えたので、最初は一文字打つのも大変でした。
また、ローマ字入力で思考していたので、その切り替えも大変でした。打ち方が違うと、本当に言葉が出てこないのです。
これにはかなり焦りました。慣れると、きちんと言葉は出てくるようになります。
ただ、使い始めて4ヶ月ほどですが、まだまだ思考も指先もこなれていない気がします。器用な方は数日で使いこなせるみたいです。

・英文入力
今は比較的スムーズに打てていますが、英文タイプは時々間違えます。以前はなかったことです。
オンサイトのお仕事もありますので、先様のパソコンでお仕事をすることもしばしばです。いまだにローマ字入力の方が私にとって速いとはいえ、前に比べると格段にスピードが落ちています。打ち間違いも多くなりました。
ここもデメリットでしょうか(両方のタイピングの切り替え練習をちゃんとやれば、回避できると思います)。

・押下の回数
腱鞘炎予防にいい、というのが親指シフトのメリットのひとつだと思います。確かに、指先をばたばたさせることはなくなります。
翻訳者にとって手は大事な一生ものの道具なので、長年、ケアしてあげなければなりません。
その意味では、親指シフトは手に優しいといえます。
また、よく訊かれるのが、親指への負荷です。親指の位置はほぼ定位置なので、動きません。腱鞘炎は「動く」ことで負荷になると言われているので、親指を常に使っていても負荷はそこまで高くない気がします。
ただ、マウスの腱鞘炎の方も多いので、親指シフトを導入したからといって腱鞘炎予防になるかどうかは謎です(私はマウスによる腱鞘炎でした)。

・で、結局、親指シフトってどうなの?
人体はそれぞれなので、キーパンチをどれだけやっても腱鞘炎にならない人はいます。特定の動きがだめな人もいるでしょうし。
また、ローマ字入力でスムーズな思考ができていれば、親指シフトに変える必要はないとも思います。
私も導入直後は挫折しかけていました。急ぐ仕事のときにはローマ字入力に戻していましたし。

それでも続けていたのは、「翻訳者として『手書きに近い感覚で』日本語をタイプしてみたい」という思いからです。
手書きについてはまたいつか書くつもりですが、日本語の感覚を大事にしたいと思う方は、やはり親指シフトがいいと感じます。もちろん、タイプと手書きは全く違う作業なのですが。

この感覚はどう表現したらいいかわからないのですが、ローマ字入力と日本語の関係が異種格闘技としたら、親指シフトで入力する日本語は「がっぷり四つの大相撲!」です。(すみません、たとえもわかりづらいですね・・・)

要はどちらでもいいのですが、より「日本語らしさ」を求める方、多少不便な時期があっても手書きの日本語に近い感覚を求める方にはオススメします(再度わかりづらいたとえでいえば、リングがいいか、土俵がいいかの選択です)。

また、すぐによさが実感できない方もいると思いますし、瞬間的に「これはいい!」と感じる方もいるのかな、というのが私の結論です。
始めてすぐにできるようになるものでもないのですし、デメリットも多少はあるように思えます。私はまだまだローマ字入力の方が速いです。

でも私は・・・いまのところ、このまま親指シフトを使うと思います。せっかく使えるレベルにまできたので、スキルを放棄するのはなんだかもったいなくて。それに、やはり年齢を重ねて手が使えなくなるのが怖いですし(←やはりここが一番の理由かも・・・)。

ということで、時間に余裕があり、なおかつ「やる意義がありそう!」と思える方、ぜひどうぞ!

次回から、私がどうやってローマ字入力用キーボードを親指シフト用キーボードにしたか、についてまとめます。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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お知らせ

コメントをたくさんいただいていますが、ここで掲載したい、シェアしたいと私が判断したもののみ、アップします。
私が読んで不快と思うもの、そのような書き込みをする方は、スパムとして対処しますので、私の目に触れることのないまま削除されます。

特にマウント系は苦手です。何の容赦もなくスパム対応にします。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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親指シフト01-私が導入するまで

さて、記念すべき第一回は、親指シフトについてです。

「指先が語る」と言われる親指シフトに挑戦したのは、実は数年前でした。

そのころの私は親指シフトのなんたるかすら理解しておらず、「わからないままに挫折」しました。当時は翻訳を生業にすることはまったく考えていなかったので、モチベーションを保つことができなかったのです。実際、ローマ字でも十分でしたし。わざわざキータッチを変えるほどのことをしなくても、と思っていました。

ただ、文章に関わる人生をそれなりに歩いてきたので、やはり親指シフトへの興味は薄れず。
今年になってから一念発起して、親指シフトについて学ぶことにしました。

親指シフトといえば、まずキーボードですね。
今はFUJITSU社からしか出ていない、あの特殊キーボードが必要なのでは、と考えるだけで腰が引けてしまいます。いいお値段ですし、実際に触ってみるとしっくりこない方もいるのでは?

あのキーボードでなくても、どうにかして普通のキーボードで親指シフトができないか。
そう考えたところから、私の試行錯誤が始まりました。

探してみると、同じように考えた方がかなりの数いらっしゃいました。
その中でも、やまぶきというソフトをリリースしているこちらのサイトは、とても勉強になりました。
http://yamakey.seesaa.net/

(ここではorz配列については触れません。詳しい方が何人もおられるので、そちらに譲ります。)

ちなみに私はこの当時、Win7を使用していました。その後、マシンがトラブルに見舞われ、Win10に急遽買い換えました(うう・・・)。

次回は、orz配列をどうやって効率的に学んだか、について書きます。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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