想像力と経験と。

先日、ちょっとしたことで海外に電話をかけることになりました。
とある交渉を頼まれたのですが、イギリスの会社(A社・B社)に2件、アメリカ(C社)の会社に1件。
時間がない中での交渉だったので、とにかく時計を横目で睨みながらの業務でした。

私はイギリスに住んでいた時期があるので、イギリス人や欧米人の考え方には割と慣れています。
現地では、中国系、ロシア系の人と住んでいたので、彼らの思考もそこそこわかっているつもりです。
例えば、今回のような問合せの担当者名は、すぐにファーストネームで呼んでもOKなのがイギリス流です。相手もそちらのほうが打ち解けてくれます。

ところが、私にとってさっぱりなのがアメリカ大陸。
同じ英語でも違うし、どう話をもっていったらいいのかすらわかりません。
電話の相手をファーストネームで呼んでいいのかどうかも、謎のままです。当然、会話がぎこちなくなり、話が進まなくなります。

先日の交渉時も、A社・B社ではスムーズに話が通ったのに(交渉は没でしたが、これはどちらかというとシステム上でできない、との回答でした)、C社では私が緊張しすぎていたのか、話が通じず。最後は留守電に繋がれるという体たらくでした。
結局、他の代替案を出してもらって事なきを得ましたが・・・。
仕事人としての自分の甘さを痛感した次第です。

芸能界でいわれる「芸の肥やし」ではないのですが、経験は大事です。自分の自信につながりますし、数多くこなせば、応用も効きます。私のやっている千家流でも、書籍はほとんどありません。「日々のお稽古で体に入れましょう」とよく言われます。

でも今回は、経験がないからといって緊張しすぎてもダメなのかな、と感じました。
国によって英語が違うといっても、やはり英語は英語。ゆっくり落ち着いて交渉すれば、いい結果に結びついたのかもしれません。経験値がなければ、想像力で補えばいいこと。今までの知識を応用して、想像力を使いながら進めればいい。

私の好きな藤山直美さんがこう仰っていました。
「なんでも経験するほうがいいといっても、限度がある。罪作りなことをしてまで、経験を積むのはどうか」
破天荒な生き方をしていたお父様のことが脳裏にあったのか、言葉を選ぶようにしていたのが印象的でした。
ずっと以前の映像で、胸にきたので覚えているのですが、この年になってようやく理解しました。

茶道では、張り詰めた緊張感が大事な場面もあります。場の緩急が大事なので、私はある程度の緊張感はあって当然と思っていたのですが、今回、緊張はときによくない結果も引き起こすことも実感しました。
リラックスして相手とコミュニケーションをはかる気持ちを忘れずに、お仕事に挑もうと実感した一日でした。

○o。+..:*○ マド ○o。+..:*○

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