意外な(?)効果。

先日、落語会のお手伝いに参加しました。

一緒に作業なさっていた方の声がとってもきれいで、ご本人がちょっと浮き世離れした(!)雰囲気の方でした。とにかくお声がすばらしく、お客様に説明されているときもハキハキしていて、まるで音楽のよう。私もばたばたと作業をしながら、つい耳を傾けてしまうほど。

うーん、気になる。どういう方なんだろう? と思っていたら・・・

実はこの方、フルート奏者の吉川久子さんでした。マタニティ・コンサートの先駆者ともいうべきお方ですね!

私のうろ覚えの知識で間違っているかもしれませんが、コンサートというどちらかというと「お堅い」ハイ・カルチャーに、ソフトな一面を取り入れた「楽しむ」コンサートを作り上げた、という功績はとても大きいと思います。それに、音楽を聴くだけではなく、演奏者が活躍できる場を広げたという点も。
とっても上品な方ですが、笑顔も話し方もチャーミングで、ちょっとおちゃっぴいな一面もありました(笑)。

音楽家の方は、普段からお話する声もどこか音楽的なのかもしれません。特にフルートは肺活量がすごいので、発声も鍛えられそうです。それであんなに張りのある声なのかな、とお声を聞きながら思いました。

ふと我が身を振り返り、翻訳者でいることで得られている意外な効果を考えてみました。

今、私は法務関連の試験勉強をしていて、最初は全く読めなかった条文や判旨を読めるようになった・・・と思ったのですが、こんなのは慣れの問題な気がします。読もうと思えば誰にでも読めます。はい。

文章理解力・・・最近はそこまで文章力がなくても、簡潔な表現スタイルが主流だし、そこまで文章理解力は必要ないかも。

うーん、考えてみると自分の仕事の効能ってよくわからないものですね。

ひとまず、外で楽しく活動する(常に家の中で仕事をしているので)のが好きになる、という点・・・ということにしておこうと思います!

吉川久子さんのコンサートのお知らせです。スキャンしただけなので粗いですが・・・。クリスマスに、お食事とフルートの音色、いかがでしょう?

2016-10-25

 
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奥の細道

私はあまり(Webでもリアルでも)本や映画の紹介をしない主義なのですが、本当に好きな本は少しずつここでご紹介したいと思います。

今日は、こちらを。
奥の細道―マンガ日本の古典 (25) 中公文庫

矢口高雄さんの本です。
私は以前、句会に出ていたことがあり、この本と出会ったのはその頃です。

この本のすばらしいところは、作者の矢口さんが自分の足と目で検証しているところです。
芭蕉の句だけではなく、曾良の視点も加えられ、何をどう練っているのかを考察しています。

芭蕉は事務的な仕事や実務ができない人だったらしく、曾良が旅のすべての段取り、記録、その後の事務処理をしていたようです。「奥の細道」は、芭蕉が詠んだものを曾良が適宜並べ替え、小説的アレンジを加えたとか。

翻訳をしていると、原文をどう読み取るかが問題となります。全体でどう構成されているか、何を目的としているのか、適宜読み取る必要があります。それができるのとできないのでは、仕上がりに大きな差が出ることも。

この本のように、過去の著名な書物がどう構成されているか、どう手を入れてあるかを考えさせてくれるものはあまりありません。翻訳者として文章を分析する視点を養うという意味で、とても勉強になる一冊です。

もちろん、マンガとしても、そして矢口さんの俳句愛あふれる物語性も、楽しめます。

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ミスを防ぐには

翻訳者として仕事を始めてから、ミスをが多かった案件、少なかった案件、様様ありました。
翻訳者をめざしている方のために、そして自分の備忘録として、記しておきます。

・下調べを入念にする
先週、ツールの使い方について書きました。
ツールを使い始めた頃はとても便利で、本当に開眼!という感じだったのですが、全て拾ってくれるわけではありません。
やはり一次訳の段階でできるだけミスを少なくするのが、一番いい気がします。
そのためには、時間がかかっても下調べをじっくりやる、ということが大事です。
当然、途中で訳語が変わると、最後のチェックで拾いきれないものも。精神的にも肉体的にも大変な思いをするので、やはり一次訳の段階から訳語を確定しておきたいものです。

・時間をおく
以前の尾瀬あきらさんのお話でも書きましたが、寝かせること。
数時間でもいいので、離れること。
文筆業に携わる人全てに言えることなのかもしれません。

・相手のことを考えること
精神論に近いのかもしれませんが、やはり人翻訳者として機械に取って代わられないような仕事をするには、人としての対応が大事です。「これなら機械でいいです」と言われると、存在意義がなくなってしまします。機会にはできない気遣いや、臨機応変さを身につけておくことも、フリーランスとしては大事な気がします。

・カンを大事に
カンといっても、経験上のカンです。経験もないのに「野生のカン」といったものに頼るという意味ではありません。
納期が厳しい案件かどうか、中の作業が押しているのか、もう少し余裕があるか。
余裕があれば、少し無理を言わせてもらっても、チェックに時間をかける方がいい場合もあります。自分がやるべき作業と翻訳会社側の作業を包括的に考えて、どこまでできるかを適宜判断するということですね。

・先のことを考える
現状維持、はどの業界にもあてはまらない時代。特に業界の波をもろに受けるフリーランサーは、気をつけたいところです。
自分の現状がどうなのか、問題がどこにあるのか、どうやったら改善できるのか。
短期でできることも長期でやるべきことも、多種多様にあります。一つずつ、焦らずに対処していくことが大事です。

・健康管理
なんといっても、これが一番かもしれません。
美味しいものと自分の体質に合った食事、適度な運動、睡眠。
これがあれば、たいていのことは乗り切れます!

いろいろと考えてみましたが、自分でもまともにできていることがほとんどない!
特に健康管理ができていない!(昨日から風邪気味で・・・)
しっかり寝て、しっかり仕事の体勢を整えます!

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ちょっとした違い

先日のお仕事で、ある単語を目にしました。

sub-orbital flight
orbital flight

接頭のsub-があるかないかだけの違いです。
なのですが、日本語にすると大きな違いです。

sub-orbital flight=弾道飛行(弾道軌道)
orbital flight=周回飛行(周回軌道)

日本語は漢字のもつニュアンスも加わるので、複雑な解釈になりがちですね。
宇宙飛行での弾道とは、地球の周りを一周せずに、途中で降りてくる飛行のことです。対して周回飛行とは、地球を一周以上する飛行のことです。現在の技術では周回飛行は充分に可能ですので、弾道飛行だけをすることはあまりないようです。宇宙開発計画では、アポロ以前のマーキュリーなどが弾道飛行をしていました(現在では、ミサイル開発に使われる単語です)。

私は翻訳ソフトはほとんど使わないのですが、ワードなどでも途中で改行が入っていると、sub-を見落としてしまうことがあります。
気付いて修正したのですが、こういった初歩的な間違いを翻訳者の側でしてしまうと、後々の作業に影響を与えてしまいます。何度も読み直したつもりですが、丁寧さが足りなかったかな?と反省しました。

ところで、先日、通っている翻訳教室の先生の原稿を少し拝見しました。
遠目でしたが、ご自分の訳に細かく赤字や訂正が入れてありました(毎回のレッスン用原稿です。頭が下がるとともに、生徒の私がいかに軽くレッスンを捉えていたか反省しました)。
この教室は文芸翻訳の教室なので、私のやっている産業翻訳ではありませんが、推敲の大事さを深く学びました。

一次訳が仕上がってからが、勝負。
よく言われることですが、忘れがちになるので備忘録としてここで書いておきます。

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